Casakasa



サンクリストバル・デ・ラス・カサス
なんとも呪文のような街の名前。
バックパッカーのバイブル「地球の歩き方」には数ページしかのってないが、
ほんで見どころもあんまり紹介されていないが、ほんまにええ街やった。

ひとつはもちろん街の雰囲気。
チャパス州というメキシコでは、もうグアテマラ国境に近い南部の都市なのだけれど
街がとってもおしゃれ。これまでメキシコの都市でヨーロッパっぽい建物と石畳というふうに
伝えてきたけれどこの街はちょっと違う。

もう少し建物はこじんまりとしていて、教会もあんまり派手過ぎず、けど雰囲気がある。
イタリアンや欧米風のカフェやレストラン、生演奏のバーが並ぶ通りがあると思えば、
そこから5分ほど歩いたメルカド(市場)には、全身羊の毛織り物や手刺繍の布で飾り付けた
服を着て野菜や果物、自分で作った民芸品を売る少数民族の人たちがいっぱいいる。
この感じは、いままで訪れたどの都市とも違ったなー。毎日街を歩くだけで楽しかった。


そして今日の本題になっているのが、僕の滞在した宿のこと。
ここサンクリでは日本人宿CASAKASA(カサカサ)というところにお世話になった。
「日本人宿」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
バックパッカーの人なら一度は耳にしたことあるはず。世界各地にある主に日本人を
宿泊客として開かれた宿のこと。オーナーは日本人のことが多く、主に日本人が泊まりにくるので
日本食、日本語、安心感、旅をしてきた人の生の現地情報などなどを必要とする人には
オアシスのようなところだ。

そんでカサカサの話。オーナーは世界中を旅してきた、たけしさん。
ほんで奥さんと、こないだ1歳になったばかりの娘さんが宿をいつも明るくしてくれる。
カフェ経営を目指し、たけしさんから経営を学ぶためにスタッフとして手伝っているりゅーじくん、
アメリカで2年間数学留学していた頭がバツグンにいいじゅんたくん、
アジア中南米を1年以上まわりながら、モノづくりを学んだりしているユミさん、
オーナーのたけしくんは4年以上、世界の路上で人間ビートボックスを披露して生きてきた。
ほんでほんでその他にもほんまに個性的なメンバーが揃って、
毎日お出かけしたり、一緒に料理を作ったり、夜遅くまで語り合ったりしていた。
なんかほんまにみんなが共有することの空間を家のように思い、お互いを家族のように思っている
感じが分かる滞在やった。

ほんで何が言いたいか。
世界を旅すること=滞在や出会いを通してその国のことを学ぶこと。
というのももちろんそうやけれど、こうして自分と同じ「旅」をしている人との出会いも
旅の醍醐味のひとつだ。
さっきのメンバーもそうだけれど、基本日本にいたら誰かと出会うとき「何か」でつながりが
ある場合がほとんどだと思う。
「共通の友人(友人の紹介で)」「同業者(仕事で)」「同じ趣味(趣味のために訪れる場所で)」
他にもあるやろけど、例として。

なーんとなく自分と似ている何かというか持っている共通項が多いのがこういった日本で典型的な
出会い方。ほんで旅先はというと・・・びっくりするくらい自分と違う人たちと出会う機会が多い。
もちろん「旅」というものがつながって出会ってるんやけど、その旅自体が広くみんなが出かけるもの
、そしてみんなそれぞれ目的が違うから、こうして宿で出会う人たちもすんごいバラエティ溢れるものになる。


お互い違うもの同士で、けど旅というものでつながっている宿の仲間たちと過ごした時間や
共有した空間。自分のことを話すことも多かったので、ほんまに今の自分を客観的に見つめるええ機会になった。
ほんで僕とはぜーんぜん違う仲間たちからは、たくさんの気づきをもらった。


もちろん自分にはやるべきこと、考えるべきことあるんだけれど、それを一旦置いておいて
この宿で過ごした仲間たちとの時間はほんまに今の自分にとって必要やったなと思う。
お互いが信頼しあい、気を分け合い、余裕を持って優しくあれる時間やった。
いっぱいええもん充電させてもらった。


さあ、またひとり旅。ひとりチャリ。
ここでもらったもん。ここで伝えたもん。それからまた旅でもらっていくもん。
それらを持って走り始めよう。










コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    しんがきたけし (日曜日, 30 7月 2017 14:33)

    チャリ旅たのしんでね〜^^ また 絵しりとりしましょう^^ ええブログやわ〜*

  • #2

    MASA (木曜日, 03 8月 2017 07:16)

    絵しりとり盛り上がりましたね笑
    ほんまにお世話になりました!また会える日を楽しみにしてます!