LiveToTokyo



「おぉ!おっちゃんたちが、わらわらやって来たぞよ!」

東京で授業を担当する小学校とのLIVE授業のため、60kmほどで切り上げ到着したオアハカのとある町。
町の中心に四角い広場、それにくっつくようにして青空市が立っている。うん、こりゃいい感じだ。
安宿にチェックインして夕方を待つ。日本との時差は14時間なので、こちらの18時半が、日本の8時半。
明るい間にLIVE授業を届けようと思うとギリギリの時間帯だ。

中心の広場でつないで、まずは子どもたちと挨拶タイム。
さすがに5年生が3クラスある学校なので、教室もぎっしり。けど反応もよく先生や僕の呼びかけに対して
しっかりリアクションをしてくれる。空気が読みにくいテレビ電話でのやりとりなので、ほんとに有難い。

質問タイムにうつり、
民族衣装が出ては、オアハカ名物の何日もかけて刺繍された服屋を見に行き、
「食レポできますか!」との呼びかけにランブータンを買って食べて見た。
メキシコのこと、外国のこと、旅のこと。
子どもたち自身がゲームのコントローラーを握っている感覚になってもらえるとおもしろい。
誰かの呼びかけに、次の子がまた反応したりしてどんどん場が盛り上がっていく感覚だ。


座って質問のやりとりをしていたら公園にいたおっちゃんたちが集まって来た。
僕がSkypeをしている画面を覗けるぐらいの距離感でチラ見をするために横に座る。
5、6人集まったところで日本の子どもたちに呼びかけ現地の人と挨拶タイム。
おっちゃんも「すごいなー日本の子どもたちか!」と喜んでくれてよかったよかった。


無事に授業を終えておっちゃん達としばし会話を楽しみ。
そうしていると今度は若い姉ちゃん達がやってきた。えーあなた日本人なの!私日本大好きなの!
みたいな感じだ。


さー!無事に授業も終えたし!
と部屋に戻ってシャワーを浴びて、真っ裸でベットに横たわり開放感に浸っていたときに、
ドアをノックされるとほんまにびっくりする。しかもあろうことか女性の声が聞こえる。

なんだこれは!とあわてて服を着て、おそるおそるドアを開けると女子3人が立っている。
あれまー・・・。よく見るとそのうち2人はさっき市場で声をかけてくれた子たちだ。

なんだかよく分からんが部屋の前で記念撮影を申し込まれ、
連絡先はないのかと聞かれ、
そして最後はお邪魔しましたーとホッペにチューをされてしまった。


ドアを閉めてしばし考える。
メキシコの女性は大胆だ。
けど彼女たちにはホテル言うてないよ。
あ、そういやおっちゃんに言うたな。
うん、メキシコの女性は大胆だ。


旅はいろいろある。