Santiagodecuba

ひと言であらわすと「可愛らしい」サンティアゴの町並み。

この町も湾に面しているのだが、ハバナと違って丘のようにアップダウンがあり、その1番高いところに教会と広場がある。中心部に教会と広場があるのはスペインの作った町では、だいたいどこにでも共通している。

ハバナのようなおっきな建物はほとんどなくて、2階建てくらいの古い建物が連なりながら碁盤の目のように続いている。人もハバナほどではなく落ち着いていて、どこか歩いている人の雰囲気もゆったりしている。

 

ハバナの宿でチェックした「情報ノート」と呼ばれるこの国を旅した人たちがオススメの都市や宿、レストランなどを記したノートにあった宿を探してたどり着いた。キューバでは僕ら貧乏旅人は、カサと呼ばれる民泊しているところに宿泊するのが普通なのだ。それでその家のベルを鳴らすが10分くらいしても誰も出てこない・・・建物をぐるっと回ろうとするがすぐ隣の家なので確かめようがない。ウロウロしていると50mくらい先でおっちゃんが「もっかいベルを鳴らしてみろ!」と大声とともにジェスチャーしている。キューバの人ってほんとこれくらいお人好しでありがたい。

 

やっとこさ、もう今起きましたよー!という感じの兄ちゃんが起きてきて無事にチェックインができた。あったかいシャワーを浴びて、やっとこさ横になれて、ほんで気づいたら昼前だった。カミオンの疲労感おそるべし。

 

ここはチェ・ゲバラで有名なキューバ革命で最初に革命軍が上陸した町。

革命軍が最初にアプローチした政府軍の兵舎がそのまま銃痕とともに博物館になっていた。

ひと通り町を歩き、食べ歩いて、ハバナにも増して暑い午後ちょっと休憩がてらと入ったメインの教会で、ばったり日本人の男の子に出会った。

 

アジア人が全くいないこの町で、それで彼もハバナで楽しい仲間と過ごしていたらしく、寂しい同士でお茶をして、キューバ人にいっぱい絡まれて、食事をして、次の町に旅立つ彼を見送りにバス停まで歩いた。お盆休暇で来ている彼は僕のオンボロカミオンとは見違えるような夜行バスに乗り次の町へと去っていった。

 

ほんとは2日間滞在の予定だったけれど、なんだかひとりに戻って夜の町を歩きながら突然明日から走ろうと思った。こういう時の感覚はなるべく大事にしよう。違うことをしないゲームの延長じゃないけれど。とにかく明日から走ろう。

明日からは自転車だ。観光地ではないありのままのキューバと向き合う日々がはじまる。